友が 珍しく 愚痴を言う。

5/25/23

ご縁



庭のつるバラが 次々と 開き始めました。この時季になると 「お茶しに来ませんか?」と 誰かを誘いたくなる。

誰かって?

いつも読んで下さるあなたが もし お近くにいらっしゃるなら お誘いしたいのはやまやまですが そうもいかず 残念です。


昨日 連絡したのは すぐ近くに住んでいる 職種の先輩:フミコさん(72歳)。彼女も ひとりびと そして おひとり暮らし。4月からは 完全リタイアで ほとんど 家にいらっしゃる。

昨年の今頃も お誘いしたのでした。その時の記事。旧ブログ「ひとりの四季日誌」から。



さて 「今週の土曜日あたり いかがですか」とメールをすると 「残念だわ。土曜日は 約束があって」と フミコさん。

そうか それは仕方がない。では いつなら ご都合いいかしら?など レスしようとしているところへ 彼女から 電話あり。

「もし きょう おひまなら お昼のランチ どうかしら」と おっしゃるではないか。

LINEで返すより 超特急だからね。しゃべったほうが すぐ 伝わる。

ふたつ返事で がってん承知しました。ひまだったの。

こういう時のランチの場所は すぐ 決まる。どの店がいい?なんて こだわらない。

我が家からも フミコさん宅からも近いところに ファミレスがあって ふたりとも 【60歳以上5%割引になるプラチナパスポート】を持っているのです。

ただし わたしのパスポート。有効期限は 3/31で切れている。彼女も そうだという。ならば 新しいパスポートをもらいにいこう。

わたしが 車を出す。途中で フミコさんを乗せる。近い所だから 大丈夫だろうと思いつつ 安全運転しますよ。遠い所へ行く時は 誰も乗せない 乗せられない。この歳になって そう思うようになりました。事故になったら タイヘンだもの。

無事に入店し 当たりを見渡すと 平日のファミレスは シニアが 目立つ。あちらにも こちらにも。グループだったり 1~2名だったり。そこに 我々も 溶け込みます。

ランチをいただきながら おしゃべりすること 約2時間。

話題は なんといっても フミコさんの引っ越し。おひとり暮らしの家を売却して 県内某所に転居することになっています。

お子さん達家族の居住地と近い地域に 居を構えたい。さらなる老いを重ねた時のことを考えて 彼女自らが決めたことでした。娘さんや息子さんも 賛成してくれたようです。

引っ越しは 秋頃になるかも。

以前は そう話されていたけど 昨日は「引っ越しの日が 決まったの」と。10月だそうです。

今年に入ってからは 家の片づけを本格的に始めていて 不要なものをどんどん処分。数十年暮らした家には まだまだ たくさんのものがある。10月に向けて もうひとがんばりというところ。

ちなみに 新しく住む家は マンション。息子さん宅からは 車で15分。娘さん宅からは 電車1時間ほどだという。

そんな話の途中で フミコさんが ため息をついた。

「GWに 息子たちが来たんだけど。嫁の〇〇ちゃんが 引っ越しのこと なんにもいわないの。部屋に 片づける荷物が置いてあるのに 全く無視よ。「タイヘンですね」とか 声かけてくれてもいいんじゃない?」と。

フミコさんは めったに お嫁さんに関する愚痴を言わない人。っていうか 長いおつきあいだけど 本当に 初めてききました。

愚痴って ひとつ言うと 芋づる式に出ちゃうもの。そのあと 3つぐらい 愚痴ってました。なんか 溜まっていたものがあったのでしょう。

姑と嫁という立場だもの。表面上は 平穏な関係に見えていても 何らかの葛藤や軋轢があったとて 不思議じゃない。

そういえば わたしも その昔「嫁」を体験しましたよ。亡き夫は 長男。しかも 義両親とは同居でした。振り返ると 今は亡き義母(ハハ)に 甘えてばかり。いろんなこと 我慢して 耐えていたのは ハハのほうだったかも。反省すること 後悔することばっかりです。

だから 嫁としてどうのとか 論ずることなどできませんが フミコさんの話を聴いているわたしは まずは 彼女の味方。

〇〇さんが ちょっとでもねぎらう言葉をかけてくれたとしたら フミコさんの愚痴は ひとつ 減ったかも。言葉ひとつが大事だって時 あるような気がします。


つい 負の感情を吐き出しちゃったのは 転居後の暮らしに対して 不安感があったからかもしれません。息子さんファミリーの暮らす地域とはいえ 彼女にとっては 初めての環境。

若い頃の引っ越しとは 違うのです。その場所に なじめるだろうか。マンション暮らしは快適だろうか。

高齢になって なじみの場を離れ 友人達とも 物理的な距離ができる。そういったことを想えば 不安になって当たり前ですよね。


愚痴ったあとのフミコさん。「やっぱり 子ども達には 何かを期待しない。期待するから がっかりもするのよ。引っ越すことも 自分で決めた。これからのことも 自分で決める。そうするからには できるだけ 子ども達に頼らないでやってくわ」と。

先のことを考え出すと わたしまで 彼女のことが心配になる。そうはいっても なるようになるのです。

フミコさんなら きっと大丈夫。来年の今頃は 「こちらに 遊びにいらっしゃいよ。いろいろ案内するわ」と 誘ってくださるんじゃないかなぁ。期待すると あとで がっかりする?でも 期待しちゃおう。



結局 我が家でのお茶会は 未定になりました。なかなか 都合が合わないの。そのうち バラも散っちゃうしね。

10月に転居するまでには お招きしたいな。

近くにいても 遠くに行っても ご縁は ご縁。大事にしたいと思います。




お訪ね下さって ありがとうございます💗
   


     ✎ おり~ぶ

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