たった10分間のボランティア

11/09/23

ボランティア 好きなこと

アライブ
 

たった10分間のボランティア。

近くの小学校で 読み聞かせの時間をいただいています。20年以上続いている保護者OBによるボランティア活動。その学校とは全く無縁だったわたしが グループにまぜてもらったのは 2017年。コロナ禍で休んだ時期もありましたが 再開してからは 一年に6回だけ 活動しています。

授業前の時間帯は 読書の時間に当てられているようで わたしたちの 「お話し会」は 8:20~8:30。

昨日は 1年生のクラスでした。児童は 30人ほど。

持参したのは この2冊。(絵本を引用します)



どちらかというと 幼児向きの絵本だけど 1年生でも まだまだ たのしめるんじゃないかな。

1冊目。クイズ形式の『やさいの おなか』では 盛り上がりました。野菜の断面(おなか)の絵を見て 何の野菜かな?って話なの。 

ちなみに 絵本の表紙にある おなかは かぼちゃ。子ども達 すぐ わかって 「かぼちゃ かぼちゃ」って 大きな声で答えてくれる。素直な反応があるから 読み手もうれしくなっちゃう。

ところで レンコンだのピーマンだの どんどん 当てていった彼らが 一瞬 沈黙した野菜があるんです。

それは これ。(ページを引用します)


さて なんでしょう?子ども達は 「えっ なにそれ?」って感じで アタマひねっていましたよ。

わたしが 「秋にとれる野菜でーす」と伝えたら 「あっ いも?」「さつまいも~」と 誰かが叫んで 皆は 納得してました。正解は さつまいも。

そういうときのクラスの雰囲気って たまんなくたのしい。担任の先生も にこにこしています。

2冊目。『どうぞのいす』は 絵本を出しただけで 「あー 読んだことある~」「見たこと あるよ~」と 数人が手を挙げた。それにつられて 「わたしも~」と 7~8人をのぞいて 挙手状態。「手を挙げて」と指示しないのに 手が挙がる。それが 1年生なんだよね。

ところで

「読んだよ~」と挙手した子は おうちの人に読んでもらったの? それとも 保育園や幼稚園で 先生に読んでもらったの? あるいは 読み聞かせてもらったんじゃなく 自分で読んだの?

挙手しなかった子は 読んだことはあったけど ただ手を挙げなかっただけなの? それとも 本当に 読んだことも見たこともなかったの? あるいは ただ 忘れちゃっただけ?

子ども達にだって それぞれの人生がある。様々に異なる環境の中で 育ってきているのだもの。どんなにロングセラーの有名な絵本でも 触れることのなかった子だっているだろうな。

そんな想いが アタマの中を駆け巡る。

だから 言いました。「読んだことのない人も 読んだことのある人も よ~く見てね。よ~く聴いてね」と。

うさぎさんが椅子をつくり「どうぞのいす」と名付けます。そこに ろばさんやくまさんなど 動物たちが次々とやってきて・・・「どうぞ」という思いやりの気もちが連鎖していく。こころが ほんわかあったかくなるようなお話です。

「ろばさん 眠ってちゃダメなんじゃないの?」とか「どんぐりが くりになったの?」とか つぶやく声が聞こえる中 読み終えました。子ども達の表情がなんとなく ふんわりしているような気がしたけど どうだったのかしら。あえて 感想など問いません。自由なこころで感じてくれたら それでいい。

お話し会の終わりには 全員起立して 「ありがとうございました」と唱和してくれるので「こちらこそ ありがとうございました」と 挨拶を返しています。 

子ども達から 貴重な10分間をいただいているという感覚を忘れないようにしたい。

ボランティアという無償の奉仕ではあるけれど 彼らとの時間から 精神的な報酬をいただいていますもの。本を選び 読む練習をする。そのプロセスも含めて わたしにとっては とても有意義な時間を与えてもらえる。絵本の読み聞かせは 好きなことのひとつ。子ども達がそこにいてくれるから できることです。

教室を出るとき 近くにいた子に 「またね」と声をかけたら 「またね」と返してくれました。来年1月にも このクラスを訪問する予定。どんな絵本にするかな。じっくり選ぼうと想っています。

No.120

さつまいも おいしいですよね~。

旬のものをいただいて

どうぞ お健やかにお過ごしくださいね🍀


 ご訪問下さって ありがとう💗
ポチっとにも 感謝しています。
小鳥たちに そっと ふれてみてね。


おり~ぶ

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