「余計なひとことが不快だった」と 友がいう。

11/21/23

雑感


 庭の菊 ちょこんと生けて リビングのテーブルに置きました。それだけでも こころが潤ってきます。

さて 友だちからきいた話を書きますね。

引っ越していったフミコさん(73歳 a widow)と 通話したんです。時々 散歩道の風景写真を送信してくれるなど LINEのやりとりが続いているので たまには 声も聴きたいな。

わたしのほうから 電話をかけました。

元気な声で出てくれて ほっ。

転居したのは 10月半ば。そろそろ 部屋(マンション)も片付いて 心地よく暮らしているかしら。

フミコさんいわく 「部屋には慣れてきたけど とりあえず 使うものだけそろえて あとのものは まだ段ボールのなか。ひとつの部屋が 物置状態になってます」と。

彼女は 車の免許を返納したばかり。かなりの不自由を感じて 電動自転車を購入したとのこと。「あれは ラクねぇ。ちょっと離れたスーパーに スイスイと走ってます」だって。

マンションのすぐそばに 図書館もあるというから 読書好きの彼女には もってこい。近くには けっこう広い公園があり 休日には 子ども達が遊んでいて にぎやかだそう。

息子さんファミリーのマンションからは 車で15分ほど。これまでより ぐぐっと近くなりました。なかなか絶妙な距離感で よろしいのではないかしら。

彼女にとって 暮らし心地は まずまず 及第点だったようです。

でも ひとつだけ 愚痴ってました。

それは 転居届を出した市役所でのこと。

窓口の担当者は 50代ぐらいの女性。書類に目を通した時 「この年齢で転居されたのは ずいぶん大変だったでしょうね」と 言ったそうな。

フミコさんは 唖然。「なんで あなたに そんな余計なことを言われなくちゃならないの。大きなお世話だわ。失礼な人」と 一瞬むかっとしたけど 態度には出さず 落ち着きはらって 手続きしたそうです。

人によっては 「大変でしょうね」に対して 「そうなんですよ。タイヘンだったんです」と返事して しばしおしゃべりすることもあるでしょう。でも フミコさんのように 「余計なひとこと」と受け止める人もいるのです。

第一 役所の人は 「高齢者の引っ越しは 大変だったろうな」と思っても それは 自身の個人的な感想であって 転居届を受け取る場面での公的な振る舞いとしては 口に出す必要のない言葉。

窓口の女性には それなりの事情があったのかもしれない。「この年齢で転居する」ことに対する驚きと それをねぎらいたい気もちが どんな背景から出たものか。彼女を取り巻く人々や現状 あるいは 過去の体験などから発せられた言葉なのでしょうが とにかく フミコさんは 不快になった。

73歳。将来のことを考えて 引っ越すなら 今しかない。これ以上歳を重ねたら 気力や体力がおぼつかなくなる。そう想って決行した 転居。

そのことを 他人に軽々しく 言われたくない。それも 見ず知らずの役所の人になど。

70代であろうが 80代であろうが 意を決して 新天地をもとめることがあるのです。自分の人生を 自分で決めて歩んでいくことに なんの不思議があるでしょう。

「この年齢で」など 余計なひとことを言わずに ごくあたりまえのこととして 書類に目を通してほしかった。それこそ 事務的なやりとりだけで十分。余計なコミュニケーションは不要です。少なくとも フミコさんにはそうだったし たぶん わたしにも 余計なひとことは要りませんよ~。

こう書きながら想うのですが 

わたしも「その歳で まだ働いているの」なんていわれたとしたら 「大きなお世話」って感じです。

自分の人生 生きたいように生きていく。他者の固定観念から 自由になりたい。何かやるのに 年齢は関係ないでしょ。なぁんて 強気になることもあるんです。


それにしても 彼女って ふだんは こころ平らかな人。悪意はなかったであろう言葉に カチンときたのは 新しい環境に暮らしていく不安や緊張が そうさせたのかもしれません。

徐々に慣れていくでしょう 住まいや地域にも。フミコさんが 穏やかな暮らしを送れますように。

彼女が がんばっているから わたしも ここで がんばっていこう。そんな気もち…。

   

No.126

きょうは 全国的によい天気かな。それって うれしい。

あなたの上にも 青い空。

よきいちにちをお過ごしくださいますように🍀


 ご訪問下さって ありがとう💗
ポチっとにも 感謝しています。
小鳥たちに そっと ふれてみてね。


おり~ぶ

QooQ