「人の目なんか気にしない」って。若々しい人 85歳。

5/09/24

雑感

ブラキカム 花言葉は 優美

おはようございます。

昨日聞いた話を 書こうと思います。

老いてからの 男友達・・・

話してくれたのは ご近所に住んでいる女性Kさん 85歳になったそうです。

以前のKさんは ご夫婦二人暮らしでした。10年ほど前にご夫君が亡くなってからは おひとり暮らしだったけど 現在は 娘さんファミリーと同居しています。

わたしが裏庭の倉庫内を片づけていたら 家庭菜園で作業していた彼女が 声をかけてくれたんです。すぐ近くに住んでいても 顔を合わせるのは久しぶり。立ち話が始まります。

Kさんは半年ほど前に 不整脈によるめまいが頻発したため 心臓のペースメーカー手術を受けたそうなの。初めて聞く話に びっくりしたけれど 我が町内では 誰がどうしたとかこうしたとか ほとんどわからないのが常のこと。

入院して手術したことなど 本人が誰かに言わない限り 周囲にもわからない。新参者が多い地域だから そうなのかもしれません。ご近所同士の関係性は 比較的淡白です。

彼女とわたしも 特別親しい間柄というわけではなかったから 初耳だったわけ。

ところで ペースメーカーを入れた彼女の暮らし。今では めまいもなく すっかりふだん通りだそうです。

確かに 見た目も元気そう。薄化粧をして 髪を染めている。ガーデングローブとエプロンをつけ シャキッと立って はきはきお話する姿は なんとも若々しい雰囲気です。

さて ペースメーカーのことから 話題は突然 カラオケの話へ。以前から どこかのカラオケ教室に通っているらしい。

「実はね カラオケに行く時 迎えにきてくれる友達がいるんですよ」と Kさん。

わたしは 「あっ あの人かも」と 思い当たりました。

最近2~3度見かけた Kさんの車とは異なる軽自動車。高齢者マークをつけている。運転しているのは 帽子をかぶった男性です。

たまたま庭にいた時 彼女が その車に乗り込むのを見たことがあったの。

カラオケに行ってたんだ その人と。

彼は 昔からの知り合いで 83歳だとか。「同じところに行くのなら 乗せていってあげよう」と
カラオケ教室の日は 迎えにきてくれるそうです。

彼女自身も車を運転できるから ひとりでも出かけられる。それでも 彼の申し出を受け入れたい気もちがあったのでしょうね。そのあたりの心情を語ってはくれなかったけど 彼の「乗せていってあげるよ」に こころを動かされたのかな。

Kさん「最初は 娘にもいろいろ言われたんですよ。でも 今は あきらめたみたい。<おかあさんが 元気で楽しくしてくれてるほうがいい>なんて言ってます。あたしも 人の目なんか気にしないことにした」と。

娘さんとしては 母親が 亡き父以外の男性と連れ立っていくシーンを見て 何らかの葛藤があったのでしょう。もしかしたら 世間体なんてのも 気にしたのかもしれない。

でも いつしか 母の笑顔を見られるなら そのほうがいいという気もちになっていったのね。



わたしの感覚としては 独身同士の高齢者が 車に乗って 一緒にカラオケに行くのって ちっともヘンなことじゃない。何をはばかることがあるでしょう。

「人の目なんか気にしない」で いいのです。

とはいえ 娘という立場だったら 初めは 感情的にモヤモヤするかもしれない。それでも 結局 親は親で かけがえのない個としての人生を生きるのだもの。生き生きと暮らしてくれたら そのほうがいいに決まっている。やさしい気もちで ことの成り行きを見守ってあげたくなるような気がする。

「見守る」だなんて ちょっと上から目線になっちゃうけど 母と娘が お互い年齢を重ねてくると 時々 立場が逆転するでしょ。年老いていく母を まるで 幼子を見るように心配したり 愛おしくなっちゃったりすることが わたしもあったんです。

それはそうと Kさんは 83歳のボーイフレンドのことをわたしに話したことで ほっとしているかもしれません。だって 「人の目なんか気にしない」と言葉にしたKさんこそが 実は 人の目を気にしていたということでしょうから。

50mも離れていない隣家に住むわたしに 彼とのことを伝えることができたから これまでにも増して 安心して彼の車を待つことができる。ふたりで堂々と カラオケに出かけられる。楽しいひとときを過ごすことができる。

わたしは いわば世間を代表して 彼女の話をうかがったということになるのかも。

そう想うと いいお役目をさせてもらえたなという気もちになります。

今はひとりの 83歳と85歳のおふたりが 仲良くカラオケ教室に行き そこには 80代90代のお仲間たちが待っている。健康寿命を延ばして ほどほどに健やかでいられれば そんな未来もあるっていうことですもの。

とはいえ 自分に そんな将来があるかどうかはわからない。わからないけれど Kさんのお話に とっても励まされた感じ。

好きなカラオケを楽しんでいるという彼女の笑顔が これまた 華やいでいるんです。

わたしも 残りの人生を 自分が望むように生きていきたい。

そのためには 健康が一番ね。

あらためて その想いを強くしています。

No.175


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