引っ越す友が「終の棲家には ならないかも」と。

10/12/23

ご縁 雑感

 

フォトは 水引草。水引ときくと 贈り物につけられる のしの飾り紐を連想しますね。この花は その水引紐に似ているので 「ミズヒキソウ」というらしい。

実家にあったのを移植してから はや20年。我が家にもすっかり根づいて 秋の風情を伝えてくれます。

きょうの花フォトに 水引草を選んだのには 理由があるの。

それは 花言葉。水引にちなんで 「お祝い」「感謝の気もち」とつけられているのです。


そうだ。彼女のことを書こうと思いました。

彼女とは たびたび記事にした フミコさん(73歳)。

心理職の先輩なので いろいろとご指導をいただくうちに 個人的にも親しい間柄になりました。わたしと同じように ひとりもの(a widow) & ひとり暮らし。しかも ご近所に住んでいらっしゃるので 何かとご一緒していました。

先月の記事 👉 いよいよ去っていくのねぇ。 にも書きましたが 彼女は 現在 引っ越しの準備中。住宅団地の一軒家を引き払い 息子さんファミリーの近くに転居することになっています。

片付けや荷造りに忙しいだろうなと思いつつ ランチにお誘いしました。今後は 引っ越し先に会いに行くつもりだけど とりあえず この地での 思い出ランチ。

フミコさんは 「ちょうどいい気晴らしになるわ。ぜひぜひ」と 喜んでくれました。


生ハムパスタをいただきながら お喋りタイム。


転居準備は 着々と進行中らしい。様々な手続きも かなりの部分済んでいて「もうWifiが飛んでこないから PCはつながらない。ネットは スマホだけよ」と。

ほぼ同年代のご近所の人たちや主だった知人に 転居することを伝えたら 多くの人が 「住み慣れたところなのに なぜ 引っ越すの」と 問うてきたらしい。

こまごまと説明するのは面倒なので 「もっと歳を取ったら ひとり暮らしが不安になる。『遠い所にいたんでは なにかあってもすぐに駆けつけられない』と家族が言うから 近いところに引っ越します」と答えたそうな。

すると

「うちの息子なんか そんなこと ちっとも言ってくれない。もっとも わたしは ここの生活に満足しているから いいんだけどね」とか 「今更引っ越して 環境が変わるのはタイヘンでしょう」などの 受け取り方次第では 少々ネガティブフィードバックとも思われる反応があったそうな。

「他人の気もちって いろいろ 複雑よね。わたしの決断を素直に受け止めて 一緒に喜んでくれる人って そうそういなかった」と フミコさん。

「あと数年したら 引っ越しなんて無理。今だって 気力・体力がヒーヒーしてるのよ。でも 自分のこれからを 自分で選択できたから それで満足だわ」とも。 

「今度は マンション。終の棲家にはならないかもしれないわね。やがて 自立した生活ができなくなって 介護が必要になるかも。その時は それなりの施設に入るようになるだろうから。でも そうなるまでは 新しい暮らしをたのしもうと思うの」とも。

転居先でも おひとり暮らし。とはいえ お子さん達とは 距離的にも ぐっと近づいた。その点は 大きな安心材料。何かあったら すぐSOSできる。お孫さん達との交流も 今より ずっと増えるでしょう。

彼女の言うように 新居が 終の棲家にはならない可能性もあるけど できる限り 健康寿命を長く長く生き抜いて ご自分の選んだ暮らしを 存分に味わい尽くしてほしい。

そんな願いを込めて 門出のお祝いにと わたしから プレゼントを差しあげたの。それは 靴下。冬用のモコモコだったり かわいい柄のソックスだったり。デパートで じっくり選びました。

これまで 彼女からいただいたご恩は 靴下ぐらいでは済まないほどの 大きなもの。どんなに感謝しても しきれないほど。仕事でもプライベートでも 何かと相談にのっていただいたんです。

気もちばかりの贈り物を フミコさん うれしそうに受け取ってくれました。


来週のきょう フミコさんは 新しいお住まいにいらっしゃるんだなぁ。

我が家からは 約50km。

すぐ近くには もう いない。かなり寂しい気もちになりますが そう想うのは フミコさんとのおつきあいが しあわせな時間だったということ。

これからは 今までのようには会えないけれど ずっと ずっと 友達でいたい。

このご縁  大切にしようと想っています。    

No.105

秋晴れの空に向かって 深呼吸。ふぅ 気もちいい。

秋の暮らしを たのしんでくださいね~🍀


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